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愛知建築士会の活動

MARU。Architecture 講習会/ 上野桜木事務所見学に参加して 埼玉建築士会 北埼支部 宮本伸子

2026-02-08女性委員会

 2025年11月16日(日)の10時に上野桜木にある事務所前集合で、標記の見学会に参加しました。

このようなアトリエ設計事務所の見学は久しぶりで、新しい建築に対する気概に触れた楽しいひと時を過ごさせていただきました。  事務所の場所も、上野の美術館群を抜けた芸大にほど近いところにたたずむ、

そして窓の外に木立のそよぎが感じられる、うらやましい空間でした。

その空間から、高野洋平さんと森田祥子さんのお二人が生み出される建築作品のお話を、

2階のミーティングスペース(ここは元カフェの空間)でゆっくりと聞きました。

いずれのプロジェクトも魅力的だったのですが、特に私が気になったものを二つ紹介させていただきたいと思います。

 一つ目は、同事務所の代表作ともいえるのではと思う「花重」という

花屋さんとカフェが一体になった古建築のリノベーションのプロジェクトです。

場所は同事務所から歩いていける谷中の墓地の通りに面していて、

谷中霊園のための花屋さんとして明治から150年の長い歴史があった建物です。

そのため、実際に着手してから調査していくと、 更に江戸期にさかのぼる長屋の一部が曳家されて使われていたり、

古い大谷石による基礎部分が出てきたりして、 その最も古い部分も残して生かしつつ、「様々なものが関係しあって、

変化し続ける動的な秩序を生み出す」というコンセプトで空間の再構築を進めたとのことでした。

事務所見学終了後、我々も三々五々、現地に足を向け、設計者の意図と共に、

芸大の先生と共に工夫したというスチールフレームの木造仕口のようなジョイントなどもじっくり観察することができました。

おいしいカフェの食事に舌鼓を打ちつつ。

 二つ目は、伊賀上野にある旧上野庁舎。

1964年に坂倉準三設計の建物を前市長が市の文化財として残すという英断をされ、

PFI事業として活用策を展開する中で、図書館としての利用だけでは運営が困難なので、

ホテル機能を導入するということでリノベーション計画が決定したそうです。

外壁は高圧洗浄で打ち放しの美しさを表し、図書館の書架は人が集まるような仕掛けとしたり、

天井には幕をつるしてダクトを覆いつつ柔らかい光を入れたり、

ホテルの部屋には庁舎時代の家具を使って落ち着きが演出されていたりと、

一度行ってみたいという魅力満載だと感じました。

 この二つ以外にも、線路の高架下に建物をすっぽり入れるとか、

運河のほとりの再活用を他社との共同での事業コンペをとるとか、

その柔軟な姿勢と、色々制約があっても制約を生かしてしまう工夫に感嘆しました。  今回の見学会には、私以外にも、愛知建築士会以外からの参加があり、

会の活動の広がりが感じられました。今後もお誘いいただければありがたく思います。

 

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