
(撮影:森田真悠)
35席ほどの客席を持つ和食カフェの店舗設計です。地元の仕出し屋さんとして長年愛されてきたお店ですがコロナ禍や世代交代、しばらくの休業期間を経て業態の変更を決定。客席を設け、地元の方が気軽に集まれるコミニティ的側面を持たせた店舗へ新しく生まれ変わりました。先代から使われた木製の岡持ちや番重、木枠などを解体し新たなパーツといて極力利用しています。リニューアル後の空間には新しい素材に混ざって、歴史や記憶が刻まれた木材がディスプレイ等、ところどころに使用され当時の空気感を残しています。また店内には定期的に展示販売等を行うコミュニティスペース、4枚建ての可動式ギャラリー壁面などもあり食事を通して様々な楽しみ方をしてもらう地域に開かれたお店となっています。
所 在 地:愛知県春日井市
設 計 者:井村正和 (合同会社ジンバルワークス)
工事施工者:(有)カワイ建築
建 物 用 途:飲食店
構造・階数:鉄骨造・地上3階
竣 工:2024年12月

設計において変わらずに大切にしていることがあります。
それは用途や規模に関わらず、そこが「居続けたくなる居場所」であること。
住宅でも、店舗でも、福祉施設でも、人が自然と集まり、安心し、時間を過ごしたくなる。そんな空間をつくることが建築の役割だと考えています。
また、建築は個人の所有物でありながら、同時に街の景色をつくる公共的な存在でもあります。一つひとつの建物が積み重なり、その街に暮らす人、訪れる人にとって「ここに居たい」「ここで暮らしたい」と思える環境が生まれていく。
私たちは建築を通して、そんな住みたい街に近づけるための一端を担いたいと考えています。
建築には大きな費用がかかります。だからこそ「自分の建物」であると同時に、街や社会とのつながりも感じられるような価値を共に考えていける方と仕事ができれば、とても嬉しく思います。