2024-03-14まちづくり委員会
イベント名 | 『旧旅籠屋「伊勢久」』解体復元現場研修会 | ||
開催場所 | 名古屋市熱田区神戸町913 | ||
開催日時 | 令和5年12月23日(土)14時00分~15時30分 | ||
参加費 | 無料 | ||
参加人数 | 申込人数: |
12名 |
12名 |
講師 | 魚津社寺工務店 所長 | 名古屋都市センター 職員 | |
内容 | 旧伊勢久は熱田区にある名古屋市指定文化財です。この度、老朽化が著しいことに加えて、創建時と間取りやファサードなどが大きく改変されている事、一部に敷地境の越境がある事などから、そのまま保存することが難しいと判断され移築改築を行うことになりました。名古屋まちづくり公社が綿密な調査を行い、推定復元図を作成して創建時の状態を図面上に再現した上で、文化財を活用した飲食店として利用できるよう変更計画を策定しました。 現在は、現況調査から変更計画作成までの作業が終わって解体が行われ、公社が策定した計画に従ってほぼ現在の位置(移設距離は敷地境の越境をクリアするためにほんのわずか)に復元工事が実施されています。 |
●当日写真
※今回の復元はこの「尾張名所図会」を道しるべに行われた
●感想等
建物を解体し、古材を極力残しながら、構造補強を施す。3条適用を受けながらも耐震補強(許容応力度計算)を行い、利活用に備える。復元の理念を堅持しつつ、安全と安心の追及は不可避である。
意匠を尊重しながら防耐火に対応する工夫は、文化財の保存というミッションだけでなく、リノベーションの世界全体に必要な視点だと感じた。職人の技が見える現場はやはり魅力的である。