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愛知建築士会の活動

女性委員会主催 R6年度パネル展 「女性建築士が考える防災事例」を企画開催して 豊田支部 高比良実紀

2025-05-08女性委員会

 女性委員会として、4年ぶりに開催したパネル展。令和7年1月15日から2月3日の20日間、

地下鉄東山線 星ヶ丘駅構内にある星ヶ丘ギャラリーにて

「防災に配慮した施工事例」をメインに、県内の「魅力ある和の空間」「女性委員会の活動紹介」や

「建築士の紹介」をパネル展示し、一般に向けて情報共有の場、

興味関心を持っていただく機会を設けさせていただきました。

 ギャラリーは、普段地元の絵画や写真サークルなどの展示に利用されていることが多く、

駅付近には商業施設や学校等もあり、多数の方に自由にご観覧いただくことができました。

 今回は、『防災』をメインテーマとし、地震・水害・環境・感染・防火・孤立防止の対策別で分類分けをして、

構造的な部分だけにこだわらず、女性建築士の目線による生活に密着した住空間の内と外、

間取りと動線、生活+防災に配慮した、楽しくなるような実用性と細やかな心配りのある設計・施工事例を展示しました。

 一般的に建築物の防災というと、耐震や防火の方に目が向きがちですが、

立地条件や土地の高低差、周囲の環境、住人の生活習慣、家族構成、近隣との関わり方など

柔軟な考え方を持って設計することで、防災に繋がる可能性があることを分類分けを通し学ぶことができました。 またひとつひとつの設備や仕様の選択にも目を配りながら、あらゆる角度からの【防災に繋がる提案力】の必要性を感じました。

 

 開催期間中は、担当が常駐せずに2日にi一回程のペースで当番が見回りました。

その都度リーフレットの補充やアンケートの回収を行わなければならない程、

私たちが思っていた以上にご来場された方々が関心を持って丁寧に見てくださったことを知ることができ、

驚きと共に嬉しく思っています。  またアンケートの集計から、ご協力くださった半数以上が通りがかりの60歳以上の方であることがわかりました。

防災について気になっていることや関心のあることについては、

『住宅の耐震性』『地震の影響による不安』がほとんどで、

中には「耐震改修の相談を誰にしたらよいのかわからない」

「建築士の責務として、もっと社会に入り込んで住民の生命を守ることが急務だ」

という声もあり、地域性もあるかもしれませんが、

行政と連携した耐震の呼びかけがまだまだ行き届いていないのかもしれないと思いました。

 アンケートの感想から「目に入りやすい場所で良い企画」

「命への配慮が成された斬新な建築設計」

「アイデアを取り入れてみたい」

「耐震について、もっと詳しく知りたい」等、

建築士の立場で防災についての情報提供=【命を守る発信】を今後の課題として改めて認識する良い機会になったように思います。

 

 

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